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屋根勾配がほとんどないフラット屋根

2020.12.11


屋根の形態には、非常に多くのバリエーションがあります。住宅の屋根では切妻、寄棟
片流れ、方形といった勾配屋根の形状が殆どです。鉄筋コンクリート造の建物、プレハブなどは勾配のない平らな屋根が多く、陸屋根とも呼ばれております。一般的には屋上と言う場合もあるでしょう。実際には雨水がたまらないようにごくゆるやかな傾斜がつけられてます。バルコニーも陸屋根の形態の一つになります。屋根は防水層を設けることが必要であり、代表的な防水として、FRP防水、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水があります。

雨水を溜めない設計が必修

勾配の緩やかな屋根では雨水の流れが悪くなり、屋根上でプールのように雨水が溜まってしまう事があります。雨水は流れるように屋根を設計すべきであり、無理やり技術力でカバーしようとするのは問題でしょう。10年後、20年後に何の問題も起きないようにしなければなりません。
維持管理しやすい状況をつくることが大切であり、施工者の腕に期待しすぎると雨漏りなどの不祥事を招きかねないのです。


排水口付近のメンテナンス

木の枯葉、土砂などが排水口付近に溜まって、雨水の排水機能に障害が起きないように、
定期的な点検やメンテナンスが重要です。フラット屋根での雨漏りの対策として、排水口の
枯葉を取り除いておく事が必修でしょう。

 

排水口の口径や数量

フラット屋根の排水口は、屋根全体の面積から排水量を計算して、排水管の口径や数量が設計されています。しかし、実際のところ排水口が小さく施工されていたり、口径が細い配管
を使用してる建物も稀にあります。
昨今のゲリラ豪雨や集中豪雨により想定雨量を超えることで、排出量が不足して屋根
がプール状になり、深刻な雨漏りの事故にもつながってしまいます。

 
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