数年前から2階寝室の窓付近、1階のリビングの天井に時々雨漏りしていた。
新築後10年以上経過してから症状が出てきて、今年になってからまた同じ箇所からポタポタと落ちてきて、1階の天井が滲んできてクロスが剝がれてきた。
雨が降り始めてから2時間後、2階の南側の窓枠が濡れ始めて、タオルが水浸しになることもあれば、数滴だけでタオルで拭き取るだけの時もあった。
強風を伴った大雨や台風の時に発生する傾向のようだ。
雨樋から雨水が溢れ出して
雨漏りは2~3年前から症状が顕著になってきて、建築業者の調査では2階の屋根取合いが原因であるとのことです。屋根は軒先から数段は銅板葺き、その上は瓦葺きになっている形状でしたので、銅板と瓦の取合いが一番怪しいと断言しています。施主さんは2階窓付近が濡れているので屋根本体からではないと反論してます。
屋根のクマガイでは、屋根の軒先箇所、唐草の先端部に流れてきた雨水が、外壁に流れてきて建物本体側にまわり、2階の窓付近を濡らしてその雨水が1階のリビングまで伝わっていったとの推測です。
その後、3週間後に大雨が降って雨漏りしているとの電話が入り再調査に向かった。
雨漏り調査は晴れている時にするよりも、土砂降りの大雨の時にカッパを着てすれば原因を早く突き止められるのです。屋根から流れてきた雨水を流す役目にある雨樋が機能していなかったのです。
銅板の角樋が取付してありますが、
勾配の取り方が少なくて落とし口に流れていかずに雨水が樋から溢れてます。オーバーフローしてしまった雨水は外壁にぶつかり雨漏りしていたのです。弱い雨の時には雨樋から溢れ出なかったので雨漏りしないのですが、経年劣化してくると
高い地点から低い地点に雨水が流れにくくなります。