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屋根のリフォームで最優先されるべき野地板、構造用合板

2023.01.22


現在、主流となっているカバー工法ですが、お客さんと打ち合わせしていて重要視しているのが屋根材を何にしたらよいかが大多数を占めます。インターネットで調べて第一候補から第三候補までの屋根材を提示してきます。屋根材よりもまずはリフォームする上で大事な点があると説明しますと、だいたいのお客様は「それは何ですか」と答える事が出来ません。
屋根を支えているのは屋根材ですが、屋根材をビスや50mmの釘で止めている構造用合板なのです。難しい専門用語を言われても分からないようですので、コロニアル屋根に厚さ9mmの構造用合板を重ねて張った写真を見せると納得します。大きさは910×1820、厚さは9mm、12mmで、2枚で一坪、垂木に大工さんが構造用合板を釘打ち機でバンバンと勢いよく止めているのを見たことがあると思います。スピードが速くて足まで釘で止めてしまいそうで怖いのです。垂木と下葺き材、屋根材の間にあるもので、一枚一枚の合板が存在しないとどんな屋根材も葺くことは出来ません。最重要の下地であるはずの構造用合板ですが、カバー工法や葺き替えを検討している宮城県仙台市のお客様ではまだまだ最優先になっている方が少ないようです。


 

雨漏りで最初に影響を受ける野地板、構造用合板

コロニアル屋根にガルバリウム鋼板の屋根材を重ね葺きするカバー工法、屋根の点検で大事な点は構造用合板が元気であるか、ご臨終に近い状態であるかの判断です。
訪問販売で屋根に上がらないでカバー工法が出来るという方もいるようですが、屋根板金工事の一級技能士ではないと判断が難しいところです。
特に、雨漏りの症状がある場合には屋根材や下葺き材が腐敗するよりも、構造用合板がボロボロに水分を含んでダメージを受けます。雨水は垂木や天井まで伝わっていきカビ、白アリを発生させます。建物の劣化を早めるのが水分、建物の内部に雨水が浸入する雨漏りは浸水箇所、及びその周辺の劣化を極端に加速させ、寿命が短くなります。
傷んだ屋根材を撤去しないで重ねるカバー工法では、新築時からの構造用合板にダメージが無いのが条件であり、雨漏りの兆候があればまずは屋根材撤去、下葺き材撤去、構造用合板撤去、一部の垂木撤去が必要不可欠です。そして、垂木材の補強をしてから構造用合板を最低3枚ほど補強として敷かなければなりません。


 
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