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遮熱効果がある庇屋根

2024.01.31


出窓や開口部の上には出幅約500mm前後の小屋根があります。
一般的には庇、霧除けなどと言ったりします。仙台市中心部の新築物件では、意匠上
の観点からこの庇がない建物が多くなってきました。
築年数が古い建物の庇は下地から木造で製作していましたが、
最近ではより軽量のアルミ製の庇に変わってきてます。
出入口や玄関上、掃き出し窓は人が顔を出す場所ですから、本来はあった方が良い
ものでしょう。なんといっても、大雨や真夏の強い日差しを遮断する役目があるから
です。結果として外壁の寿命が長くなり、窓からの雨水の侵入を阻止してくれます。


建物の維持管理のために大切な庇屋根ですが、勾配がフラットである場合がほとんど
ですので、雨水が屋根上で滞留しやすいのが現状なのです。
屋根材は成型加工された横葺き材で施工するよりは、出幅や長さに応じて現場にて
ガルバリウム鋼板を折り曲げ加工して納めます。
強風などで浮きが生じないように、適切な寸法で割出しをした上で連結部をハゼ組み
加工しますので、より精度の高い板金技術が求められるでしょう。
軒先の納め、立上りの高さ、外壁との取合い箇所など、重点的に施工をしなければなりません。
 
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